ビストロ喜楽亭のおすすめベスト3

December 2, 2014

昨年(2013年)の終わりに喜楽亭で食事をしていたときのこと。喜楽亭のママさんと話をしていて、特に考えていたわけではないけれどもふと「来年はここのグランドメニューを上から順番に全部制覇しますよ!」と言ってしまった。ママさんは「いいですねぇ〜。でも下からにしなよ」と返してきた。よくよく見ると一番最後には喜楽亭で一番高いメニュー“牛フィレステーキかれー”が鎮座している。5,000円を超す高級かれーだ。自分としては値段の高いメニューから始めた方が後々楽だと思い「いいですよ〜」と気楽に返事をした。後から考えると、ママさんは私が途中で止めた場合のことを考え、値段の高い方からを勧めたに違いない。商売とはこういうものか!(笑)

私と喜楽亭の出会いは20年近く前にまでさかのぼる。当時20代前半で貧乏暮らしをしていた自分にとって、喜楽亭は簡単に行ける場所ではなかった。仕事の流れで連れて行ってもらったのが初めてなのだが、一食500円以内で暮らしていた自分にとって、普通の“ビーフかれー”や“チキンかれー”でさえ注文をするのに勇気が要った。でもその味はまさに高級欧風かれー。値段を気にすることなく喜楽亭のかれーがたべられるようになりたい。絶対ビッグになってそうなってやるぞ!そう心に誓ったものだ。

ビッグになったかどうかは置いておいて、ここ数年いろんなご縁から喜楽亭に通わせていただいている。さすがに“ステーキかれー”は値段を気にするけれど、20代の頃の自分とは違う。そんな背景もあり今年(2014年)1年でグランドメニュー25品を制覇するチャレンジが始った。

結果的にはこの1年間とても楽しみながらチャレンジさせていただいた。下から始めたので最後は“よくばりかれー”なのだが1年かからずにやり遂げることができた。正直言って全く飽きなかった。かれー万歳。

折角こんなチャレンジをしたので「喜楽亭のおすすめベスト3」を書いてみました。1年で喜楽亭のかれー25品をたべた男が語る喜楽亭のおすすめベスト3。あくまでも個人の感想ですので参考程度にお読みいただければ幸いです。さて行きましょう!

第3位

カニの姿揚げかれー

何故これを第3位に選んだかと言われると「カレー屋さんでカニの姿揚げなんてたべると思ってもみなかった」というところが一番の理由です。しかも美味い!おすすめの食べ方はカニが2つ入っているので先ず1つをかれーを掛けずにいただきます。ソフトシェルのカニは口の中を攻撃することなくしっかりとカニの味だけを堪能させてくれます。出来れば1杯目のカニは別皿にとっていただくと良いでしょう。そしておもむろにご飯の乗ったお皿にかれーをかけ、カニの姿揚げをおかずにかれーをいただきます。そのあとはかれー味のカニの姿揚げをおかずに。ちょっと値は張りますが自分へのご褒美としては“牛フィレかれー”と同じくピッタリのごちそうになることでしょう。

この召し上がり方は“白身魚フライかれー”や“海老フライかれー”などでもおすすめです。かれー別盛りの喜楽亭ならではの楽しみ方です。

喜楽亭の揚げ物かれーの中で外せないのが“コロッケかれー”です。薄めなのにしっかりとした衣のコロッケが、かれーと混ざり合っても崩れることなくしっかりと歯ごたえを感じさせてくれます。この辺りは喜楽亭の人気商品“自家製おいしいかれーパン”のノウハウが活かされているのでしょう。コロッケだけをお持ち帰りしたいくらいです。

第2位

ビンダールかれー

これは完全に自分の趣味です。全メニュー制覇する前から一番好きなかれーでした。でも全メニュー制覇したあとも、一番好きなかれーでした。このコラムが「好きなかれー」ではなく「おすすめのかれー」になっているので第2位にしました。“ビンダールかれー”は他のかれーにプラスαでいろんなスパイスが使用されています。それだけにワイルドな味わいなので辛さは普通でもしっかりとスパイスを感じられるのが特長です。辛いのが苦手ではない方、辛口が好きな方は特にこのかれーの中辛や辛口をおすすめします。多様なスパイスの深みに辛さが加わりパンチの効いた逸品に仕上げられています。

喜楽亭のかれーは基本的に“ビーフかれー”がベースとなって様々なアレンジが加えられているのですが、“ビンダールかれー”のアレンジは特に秀逸だと感じました。

ちなみに“チキンかれー”も“ビーフかれー”をチキン用にアレンジしたものなのでそれぞれを食べ比べ、どんな風にアレンジされているかを考えながらいただくのも楽しみ方のひとつです。

アレンジついでにもうひとつ。“ビーフかれー”ベースなのに全く味の方向性が違うメニューがあります。そう、25種類のメニューの中でひときわ異彩を放っている“フルーツかれー”です。フルーツの甘味がルーの中に広がりまさに異次元。辛いものが苦手でなければ辛口か中辛でオーダーしてみてください。かれーの持つスパイシー感とフルーツの持つ甘味とが競い合い、口の中で火花を散らす感覚を味わうことができます。もちろん甘いものが好きな方にも是非味わっていただきたい一品です。

第1位

季節のおすすめかれー

ごめんなさい。こんなおちで。でもちゃんと理由があるのです。数あるメニューをたべて何故一番のおすすめがこれなのか?それは喜楽亭シェフの季節ごとのこだわりを感じられるからです。もちろん全てのメニューにおいて、それぞれにこだわりを感じることはできます。ただ何をたべるか迷ったら“季節のおすすめかれー”を選択することをおすすめします。

冬になると“牡蠣フライかれー”が登場します。季節のおすすめだけあってシェフのこだわりもハンパありません。牡蠣の粒が小さいうちは始まらないのでいつ登場するかもわかりません。迷ったら“季節のおすすめからー”これ、間違いなし。

さて、ここまで書いてまだ出て来ていないかれーがたくさんありますね。皆さん気になる“牛フィレステーキかれー”。「どうだった?」と聞かれればもちろん美味いです。値段以上の美味しさがあります。なら何故ベスト3に入らなかったのか?値段もそうなのですが、一番の理由は牛フィレが美味し過ぎてかれーと一緒にたべるのがもったいない…というのが本心です。でも何かの機会に(会社の経費が使えるとか彼氏におごってもらえるとか…)是非試していただきたい一品です。

これは鯨かれーも同様です。いろんな問題はありますが、少なくとも日本で鯨かれーがたべられるのはここだけでしょう。柔らかくて肉感もあって、鯨ステーキだけでも十分に存在感のある一品です。

変わり種かれーで言えばやはり“スパゲッティかれー”ですね。こちらは“シーフードスパゲッティかれー”もあります。“スパゲッティかれー”の何が美味しいかというとズバリそのものスパゲッティが美味しいのです。しっかりとバターの風味が効いていてスパゲッティだけを味見していてそのままで全部食べきってしまいそうでした。喜楽亭スタッフの一番人気も“スパゲッティかれー”とのこと。これも外せません。

ここでは紹介しきれませんが、その他にも個性的なかれーの数々を取り揃えている喜楽亭。もちろん人気の“自家製おいしいかれーパン”もおすすめですが、かれー以外のビストロメニューも外せないのです。サラッとメニュー載っているピラフやポタージュスープでさえ、驚きの味です。

お酒が好きな方は季節ごとに変わるサイドメニューをつまみに、〆にどんなかれーをたべるか考えながら飲むのもいいでしょう。いろんな楽しみ方のできるお店です。

いかがだったでしょうか?ビストロ喜楽亭のおすすめベスト3。様々なシーンで様々な顔を見せてくれる喜楽亭の魅力が少しでも伝われば幸いです。あ、ラッシーもおすすめです!



このコラムを執筆するにあたってビストロ喜楽亭さんは一切関与しておりませんので直接のお問い合わせ等控えていただけますよう何卒ご理解のほど宜しくお願い申し上げます。何かありましたら私まで。


Author: Shin Takeda
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