10年前の今ごろ

August 31, 2011

10年前の今ごろ、こんなことを考えていた。「来月になったらあと2年で30歳、30歳という年齢になったとき、自分が何者なのか胸を張って人に言えるか?」と。その少し前「自分は音楽に取り憑かれているのではなく、音楽に取り憑いているだけなのではないか?」とも感じ始めていた。

人それぞれいろいろな人生があって良い。しかし、自分が何をしている人間なのか、それを30歳にもなって胸を張って言えないよう人間にはなりたくなかった。

30歳になったときに胸を張って「私は○○をしています」と言うためには少なくとも1年以上は準備が必要だ。実績の必要な仕事であれば1年は勉強をして最低でも1年は経験を積まなくてはならない。ということは時間的にはギリギリだ。今すぐ始めなくてはならない。そう思い立ってインターネットの勉強を始めた。

今では世界的に著名な友人の助けもあり、インターネット業界で仕事をするチャンスをもらい、30歳になるころには名刺に「ウェブディレクター」という肩書きが付いた。ただの肩書きだ。しかし特に臆することもなく「私はウェブディレクターをしています」と言えるようにはなった。2年前に思い描いていたことは実現した。

それから8年、いろいろありつつも今までなんとかやってきた。そろそろ次の10年を考えるときだ。

10年前、ひらめきは突然やってきた。今はまだ、漠然としか考えられていない。

ひらめきを見過ごさないよう、明日からは少しだけ気をつけながら生きようと思う。そんな宣言をするにはこの場所が一番良いと思った。なので久しぶりの更新。

Author: Shin Takeda
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