地球がもし1人の人間だったら

July 8, 2011

ご存知の方も多いと思うが世界がもし100人の村だったらという本がある。世界中の様々なデータを“100人の村だったら”という切り口で紹介している作品だ。今年1番最初に書いたコラムを端的にまとめると“地球がもし1人の人間だったら”というタイトルになるのかもしれない。

地球がもし1人の人間だったら、私たち一人ひとりは1つの細胞ということになる。細胞が集まって器官が形成され、人間(この場合で言う地球)が形成される。さしずめ国は各器官に相当するのかもしれない。この辺りは前出のコラムでも触れた。細胞は日々生まれては死に、そしてまた新たに生まれる。これの繰り返しだ。そこに細胞一つひとつの意思は存在しない。

もしどこかの細胞が、例えばガンなどに侵されて次々に死滅していったとしたら、どこかで食い止めなくてはいけない。そうしなければ地球は死んでしまう。もしかしたら侵されているのは我々人間の形をした細胞ではなく、海や森などの自然かもしれない。地球上に在るもの全てによって、この地球が成り立っている。何かが多くても、何かが足りなくてもこの形にはならない。

人間が生きるということは、こういうことなのかな。と、ふと思った。同時になんだか寂しくなってきた。ホーキング博士が言うように天国も死後の世界もないのかもしれない。

我々はこの与えられた命を全うするしかないのか?成長も、進化も、退化さえも、本当はどうでも良いのかもしれない。でも折角考える力を持って生まれてきたのだから、生まれてきた意味を考えながら生きて行きたい。他人に好意を持たれたいというのはエゴかもしれないけれど、何かの役に立ちたい(これもエゴだけれど...)。人生が終わる瞬間には「もう十分生きた、満足した」と言って、全てに心から感謝をしたい。そうなるために、日々考えて、健康に気を遣って、いろんなことを人生に詰め込んで生きて行こうと、ふと感じた。折り返し前に気づいて良かった。

Author: Shin Takeda
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