選挙に行こう!

April 28, 2011

2009年、前回の都議選のときには選挙に行ってきたというタイトルでコラムを書いた。3年近く経っても状況はあまり変わっていないようなので今回はタイトルをもう少し前向きに変えてみた。

偉そうなことを良いながら品川区在住の私が先日の区議選のことを知ったきっかけは候補者の街頭演説だった。場所は戸越銀座。商店街の駅近くでたった一人でマイクを持って演説をしていた。傍らには原付バイク。大きな体をしているのにこの原付バイクでここまで来たのかと思うと少し滑稽だった。恥ずかしながらこのときに区議選のことを知った。

選挙前になると必ずと言って良いほど耳にする選挙カーでの候補者名連呼。震災の影響もあり前回の都知事選のときは声を潜めていたが今回の区議選からは少しだけ復活していた。いつもならこれで選挙の存在を知るが、今回は街頭演説だった。

品川区議選の立候補者数は55名。そのうち40名が当選をする。なんだか凄い確率のような気もするので機会があったら立候補してみたい。こんなに人数がいるのに誰一人の政策も知らないのは不勉強以外の何者でもないとは思うが区議選ともなるとネットでの情報発信をしている候補者も格段に少なくなるので調べようがない。それこそ街頭での演説を聴くしかないような気もする。

結果的に戸越銀座で演説をしていた候補者に投票した。そしてその方は当選した。良かったのか悪かったのかわからない。しかし自分が投票した候補者が当選して議員になったのだから今後を見守ろうと思う。本当は激励のメールを送ろうと思ったのだがメールアドレスを知らないのでこのコラムを書くことにした。

何故その候補者に投票したのか?と聞かれると答えは簡単で「いち早く街頭演説を始めて区議選をアピールした」ことが一番の理由だ。間違っても選挙直前になって選挙カーで街を走り回るような候補者には入れたくない。あと「たった一人で街頭演説をしていた」という点も好感が持てた。通常、スタッフを何名か従えて演説するのが一般的だと思うがこの候補者は一人だった。その度胸というか、たった一人になってもがんばってくれる気がした。理由なんてそれくらい。具体的な政策も知らない。それで良いのか?と言われれば良くないと思う。でも投票しないよりマシ。

今回の品川区議会議員選挙の投票率は40.58%。前回より約1%下回った。あと60%の有権者は何をやっているんだ?誰かがTwitterで言っていたが“投票したら減税される”くらいのメリットがあれば良いのに。個人的には“投票しなかったら増税”くらいの脅しがあっても良いとも思う。

今後は候補者の人も選挙カーで走り回るのではなくもっと街頭に立ってもらいたい。国会議員でも無く都道府県知事でもなく区議会議員という地域に密接に関わる選挙に立候補するのだから選挙活動で地元の人とふれあわなくてどうするというのか?選挙カーに乗って走り回ったって地元の人の声が聞こえる訳が無い。

選挙に行こう。自分の好きなスポーツ選手やチームを応援したり批判したりするのと同じように当選した議員の仕事ぶりを確かめよう。宝くじや株を買って期待するのと同じように自分たちで選んだ議員に期待をして見守ろう。何もわからなくても政治に参加しよう。その第一歩として、選挙に行こう。

Author: Shin Takeda
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