ふるさと納税

April 12, 2011

いまさらながら“ふるさと納税”について調べてみた。きっかけとしては、震災に遭われた地域にいち早くお金を届けることはできないか?と考えていたところ、ツイート義援金代わりにもなる「ふるさと納税」の仕組みまとめという記事を見つけたからだ。Yahoo!にはふるさと納税のページもあり、ここではクレジットカードで納税できる自治体も紹介されている。

ポイントをまとめると以下のような感じ。

  • 自分の居住している自治体以外の好きな自治体で税金を納めることができる(故郷でなくても可)
  • 納めた金額に応じて所得税と住民税から一定額の控除を受けられる
  • 自治体によっては納めたお金の使い道を指定することができたり特典がもらえるところもある

初めてのことなので本当に小額だけど様子見として納税手続きを申し込んでみた。第一弾は岩手県福島県宮城県。しかし後から考えてみると、小額にも関わらずこんな大変なときに申し込みにご対応いただくのは迷惑ではないかと気がついた。でも今から取り消す訳にも行かず今回は気長に連絡を待ちつつ猛省。

この制度の魅力的なところはやはり特典だろう。根っからの貧乏性ということを痛感されられつつも「税金を払って特典がもらえる」というのは何だが非常に嬉しい気持ちになれる。まぁよく考えると通常は自分の住んでいる自治体に納税してその自治体のサービスを受けている訳だから同じことじゃないか?と思うけど。

個人的にこの制度の一番良いところは「税金の使い道を自分で選ぶことができる」というところだと思う。通常税金の使い道は国や自治体が予算を立ててそれにそって配分される。よく選挙のときなどに「税金の使い道をハッキリさせよ」という意見が出るがふるさと納税であれば何に使われるかはハッキリしているし自治体によっては複数ある使い道から自分で選ぶことのできるところもある。もちろん細かな用途は任せるしかないのだが、ほとんどの自治体のウェブサイトでは昨年度の事業報告も掲載されている。

税金の控除を受けるためには確定申告が必要なのだが、確定申告をして所得税の還付金が振り込まれた暁にはその確認と同時に昨年度の事業報告を読むのも楽しいだろう。1点だけ気をつけたいのは、意外とお得な控除額のうち所得税分は還付金で戻ってくるが住民税分は還付されるのではなく、確定申告後に算出される住民税が減額されるというところだろう。所得税は「還付」で住民税は「減額」と憶えておくと良いと思う。控除割合の大きいのは住民税の方だが戻ってくる実感が湧かないのが残念なところだ。

さて、ここに書いたことを実感するのは1年先だと思うから正確なことを書けているか若干心もとないところではあるが、ここはひとつ大好きな山梨県にも納税しようと思っている。なんと山梨県に5千円以上納税すると山梨県立美術館美術館など4館の招待券が4枚もらえるのだ。山梨県立美術館美術館が好きな自分としては嬉しい。と言っても合計でも2千円くらいなのだけれども、それでも大好きな山梨県に貢献してそのお礼の品が貰えるというのは嬉しい限りである。

ふるさと納税に関しては、自治体の業務が煩雑になったり税収の格差是正対策になっていないなどのデメリットや反対意見も取り上げられているが少なくとも現時点では法律で定められた制度であり、自分の好きな場所に少しばかり税金を払ったって良いじゃないかと思う。

選挙で投票に行くことで政治に参加している感を感じることは出来るけれどもこの場合「納税すること」で行政に参加している感を感じられるのは良いことではないだろうか?気になる自治体や思い入れのある場所を探して「納税」してみるのも国民の権利を利用した「遊び」として考えると「税金を納める」という普段負担に感じていることも意外と楽しみながら義務を果たせて良いと思うのだ。

Author: Shin Takeda
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