陣馬山登山

October 11, 2010

今年の春先のとある休日、友人に「今年は富士山に登ろうよ」と誘われた。そのときは渋々了承したのだが結果的には予定が合わず中止になってホッとしたことを覚えている。でも半年も経たないうちに人って変わるもんだね。少し前から何故か突然山に登りたくなった。オレ的登山ブームの到来である。

それに先立って、私には、もうかれこれ1年以上前からダイエットブームが到来している。ダイエットに良いと思い、ジム、水泳、サイクリング、ジョギングなど、いろいろやってきた。辛うじて続いているのは自転車に乗ることくらい。それでも夏の間は汗をかくからという理由で一切乗らない。ジムや水泳は行く時間がもったいないからという理由で行かなくなってしまった。家を出てスグに運動を始められるからという理由で、今まで頑に拒んでいたジョギングにも手を出した。8月は週3ペースで走った。だけどどれをとっても何だか楽しくない。そりゃあそうだ、私は運動が苦手なのである。そして汗をかくのも嫌いだ。もっとこう、運動運動していなくて、楽しくて、ちょっと辛くて、気分のいいものは無いのか!という経緯で登山と正面から向きあうことになったのである。

自分は “形から入るタイプ”。そう、誰に何を言われようと形から入るタイプであることは否定しない。登山と言えば先ずは靴である。いろいろと調べたり見て回ったあげく、Patagoniaの良さげな靴を購入した。あとは追々揃えよう、いつブームが去ってしまうかもわからないし...。ということで次は行き先である。

手始めに高尾山、なんて思っていたがTime Out Tokyo高尾山だけじゃない東京日帰り登山という記事を見て陣馬山に登ろうと思った。

独りで登ろうと思っていたのだが、友人にその話をしたところ「オレも行く!」とノリノリだったので2人で登ることになった。

朝7時に新宿駅で待ち合わせてJR高尾駅へ。バスが来るまで40分くらい時間があるので喫茶店に入って時間をつぶしす。やっとのことでバスに乗って更に40分。陣馬高原下という終点でバスを降りて登山開始だ。

最初の30分くらいはかなり険しい山道だった。でもまだ登り始めたばかりだから体力も有り余っているのでガツガツ登る。しかしかなりの勾配がある上に道も悪くこれは良い運動になるとばかりに気合いを入れてガツガツ登るもんだから半分くらい来たところでかなりの体力を消耗してしまった。あともう少し、あともう少し、なんて思いながら友人と2人でなければ本格的に引き返すことを検討していただろう(引き返すことはなかったと思うけど...)。

そこからしばらくの苦労は割愛する...と言っても面白いことなんかなくてただただ疲れただけだが、なんとか頂上にたどり着いてこの景色だ。

雪の無い富士山が目の前にドーンと。180°後ろを振り返ると東京スカイツリーがちょこんと。

その間にあるモニュメントがこれである。

さてそれではお昼ご飯ということで山頂にある3軒の茶屋の中から富士山がよく見える清水茶屋で “陣場そば” をいただいた。

「どうせ大したことない蕎麦でしょう?」と思っていたが具だくさんのお蕎麦でした。

しばらくマッタリして下山。登りのときはあんなにハァハァ言っていたのに下りでは全く息があがらない。でも膝が笑う。勾配が急であればあるほど大笑いだ。オレたちはそんな場所のことを “スマイルポイント” と呼んだ。そうやって気を紛らわさないと心が折れてしまう。でもなんとか下山した。

やっとの思いで下山してバスの時刻表を見たら40分待ちである。またここでも40分待ち。最寄りの藤野駅までは徒歩30分。最後の気力を振り絞って歩いた。

大人になって初めての本格的な登山。終わってみれば楽しい思い出だけが残される。いや、さすがに筋肉痛はひどいので、ツライという感情が無い訳ではないが、それでも11月は高尾山に登ろうと思っている。オレ的登山ブームの始まりである。

Author: Shin Takeda
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