インセプション

September 4, 2010

インセプションを観た。

これほどまでに自分の好きなテーマが詰め込まれている映画にはなかなか出会えない。シャッターアイランドを観るときに感じたダブり感、それを全面的にうっちゃってインセプションの勝利という感じ。

夢というテーマだからこそできるカットアップメソッド感。マトリックスのときに感じた “技術的な新しさ” は特に無い。しかしいま在る技術をこれほどまでに “正しく・的確に” 使っている映画としては、最近の中では一番だ。

クリストファー・ノーラン監督はダークナイトで “正義と悪”の、インセプションで “夢と現実” の、それぞれの対比を融合させることに成功していると思う。

「人は寝ている間は夢を現実だと思っている」というセリフが好きだ。

夢について、誰もが感じるようなことや考えるようなことを、見事にこの脚本と映像の中に詰め込んだ素敵な作品だった。こういう映画を推理小説的に楽しむのはホントもったいない気がする。

でもネタバレ考察は大好きなのでもう一回くらいは観に行きたいとも思う。

Author: Shin Takeda
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