あいちトリエンナーレ2010

August 22, 2010

お盆をちょっと過ぎてしまいましたが、帰省してきました。ついでにあいちトリエンナーレ2010に行ってきました。なんとなく気にはなっていて、時間が有れば...程度に思っていたのですが名古屋に着くなり大々的な宣伝活動にやられ「じゃあ草間彌生さんの作品だけでも...」なんて言いながら調べてみたらいろいろ見たくなり、二日間だけですが、堪能してきました。

と、その前に、名駅地下にこんなお店が。なんともシュールです。
白馬を贈って下さった方を捜しています。

地下鉄で移動。ドニチエコきっぷなるものが発売されていたので購入。電車賃の高い名古屋的には大助かりです。特にこの芸術祭、土日に訪れる方には必須です。

先ずは納屋橋会場。ここを一番最初に訪れたのが良かったのかもしれない。梅田宏明さんの音と光を使ったインスタレーション、目を瞑って、ヘッドフォンをして、カラーとモノクロの体験。真っ暗なのにカラーとか、モノクロとか、不思議。納屋橋会場で一番笑った作品がこれ、孫原さんと彭禹さんの作品。この発想は天才!必見!他にもカーメン・ストヤノフさんのクスッと笑えるけど意味不明な作品があったり、会場の外壁にまで作品が描かれていたりします。
納屋橋会場裏の壁に描かれた作品
街なかにポツンと作品があったりもするので “都市とアートが響き合う” というコンセプトをバッチリ体感できます。

そこから電車で移動して次は愛知芸術文化センターへ。いきなり “草間の水玉プリウス” に出迎えられます。さすがトヨタ!
草間の水玉プリウス

そして愛知県美術館入り口でも、このイベントの広告に大々的に使われている草間彌生さんの “真夜中に咲く花” が。
真夜中に咲く花

一粒一粒の豆を色付けて飾られたフィロズ・マハムドさんの戦闘機。
真夜中に咲く花

真夜中に咲く花

真夜中に咲く花

ジャン・ホァンさんの牛皮で被われた巨人像にも驚かされ、とにかく圧倒されることばかり。夕焼けに映えるテレビ塔を見ながら今日はもうお腹いっぱいです(実際には腹ペコでしたが...)。
夕陽とテレビ塔

二日目は先ず名古屋市美術館へ。名古屋に住んでいたころは美術館なんてほとんど行かなかったのに...。

ここでいきなり、本芸術祭で私のベストワンと言える作品に出くわしました。塩田千春さんの “不在との対話” というタイトルの作品。何百メートルもありそうな透明のチューブ。地上三階くらいにあるワイヤーに掛けられていたり、白い布の上で絡み付いていたり。その中には赤い液体が入っており、点滴に付いていそうな妙な機械でゆっくり、ゆっくりとチューブの中を移動しています。とても異様な光景です。その発想力と仕掛けの巨大さに圧倒されました。

他にもオー・インファンさんのお香を使ったインスタレーションや、シュール過ぎて笑ってしまうラクウェル・オーメラさんの映像作品など、十分に堪能出来ました。

名古屋市美術館からはベロタクシーに乗ってオアシス21に移動。水の宇宙船の水面に “命の足跡2010” と題された草間彌生さんの作品がプカプカ浮かんでいます。
命の足跡2010

というところで時間切れ。10月末まで開催されているのでもう一度行けたら行きたい!たぶん今まで体感した中で一番素敵な芸術祭でした。

もちろん帰りは新幹線ホームのきしめんを堪能。毎回名古屋に帰るとグルメツアーになるのですが、今回は思いがけずアートツアーになった帰省でした。

Author: Shin Takeda
info@modernica73.com
 

Powered by Google

©modernica73