オンオフスイッチ

May 18, 2010

ここ1年ほど自宅でパソコンを開くことを止めている。オンとオフの使い分けというやつだ。しかしそうは言っても早く帰った日や休日に連絡がくることもあるので最近ではiPhoneで対応できる範囲に限って仕事をするようにしている。最悪は休日でもオフィスに行って仕事をするようにしている。ちなみにクライアントからの連絡には返信をしない(ここで言及して大丈夫か?オレ)。何故なら勤務時間外や休日は働いていないことにしておいた方が何かと便利だからなのだ。まぁお分かりかと思うが “いつも働いている人” という印象を持たれるということは必然的に “いつでも対応してくれる人” と思われてしまうということになるからなのだ。しかし、ご協力いただいている制作スタッフの方々からの連絡には極力答えるようにしている。勤務時間外にも関わらず対応していただいているのであればそれに答えるのは礼儀だと思うからだ(答えられないときもあるのであしからず)。

とはいえ仕事のメールは勤務時間外でも逐一チェックするようにはしている。何故なら休日明けなどに出社してガーンとならないようにするためだ。例えば週末に何か問題が起こった場合でも、週明けの対応で良いのか?今スグ対応しておいた方が良いのか?が、わかれば、週明けにビックリすることもないし対応できるところのみ対応しておくことで安心してそれ以降の休日を満喫できるからだ。“オンとオフをハッキリさせるためにメールは見ない” という人もいるが、私の場合は自分が安心するためにメールだけはチェックするようにしている。

ここ1年ほどそんな感じでオンとオフを良い感じで分けられて来たのだがここに来て少し変化が現れた。現れたと言うか変化を実感している。それはひと言で言ってしまえば “仕事に余裕が出て来た” ということだろうか。一応言及しておくと、“仕事が暇” なのではない。おかげさまで仕事はそれなりに忙しい(多少の余裕はあるけれども...)。ただ、要領が良くなったというか仕事の進め方がわかってきたのだと思う。決してマンネリではないのだが、最近そんな自分と仕事の関係をちょっと見直してみたくなっている。

今朝、少し早めに目が覚めた。目が覚めたとたんに企画が思い浮かんだ。速攻iPhoneにメモをした。しかしもうちょっと詰めて考えたかった。起きたばかりだからシャワーを浴びて着替えてオフィスに行くには最低でも1時間近くかかる。意外に爽快な目覚めだったのでこの爽快な目覚めを使って企画を練ろうと思ったが腰を据えて調べものができない環境では集中できないので諦めた。別に考えるだけであれば何時何処でもできる。ただ “考えられる環境” だけは、自分で作らなければならない。“やる気があるときにやれない” “思いついたのに実行に移せない” というのは最大の機会損失だ。これは仕事以外にも言えることだがそれは敢えて言わせてもらえれば “罪なこと” だと思う。折角与えられた機会を無駄にするということだからだ。

なんだかたいそうな、そして偉そうな言い方になってしまったが、要は “仕事のオンオフにパソコンは関係ない” ということだ。家で仕事をしようがオフィスで仕事をしようが自分がオンになりたいときになれれば良いわけで、自分の意識をコントロールできないからといってパソコンが無いからとかメールを見ないからとか、そういったことに頼るのは間違っているのではないか?と気づいたのだ。もちろん自分の意識をコントロールするためにそういった施策を講じるのは決して間違いではない。しかし、そうすることで、もしかしたら大切なことを見落としているのではないか?と気づいたのだ。

タケダシン36歳(もうすぐ37歳)。相変わらず回りくどくて融通の利かない男ですが日々成長しておりますので暖かい目で見守ってやってください。

Author: Shin Takeda
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