インビクタス -負けざる者たち-
March 15, 2010
さて、いよいよ、とうとう、今月の映画、インビクタスを観てきました。
なんだろう?この感じ。非常に政治な歴史背景の映画だし、スポーツ映画でもあるし、ひとりの男の物語でもあるし、ひとつの国の物語でもあるし、世界の平和を願う映画でもある。でもそのどれにも当てはめられない、そんな映画でした。
映画自体は、それほどおおげさな演出があるわけでもないのに、途中何度もジーンときます。モーガン・フリーマンのセリフや演技など、一挙手一投足からも目が離せません。
そして、マンデラ大統領の政治手法もさることながら、スポーツがここまで人々を動かすという事実にも感動させられます。スポーツで世界が変えられるかもしれない...、そう思わせる力がこの映画にはありました。
なんだか上手くまとめられないので、映画の中で登場したウィリアム・アーネスト・ヘンリーの詩を引用して終わりにしたいと思います。マンデラ大統領が、27年間の獄中生活で心の支えにした詩です。
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ウィリアム・アーネスト・ヘンリー
私を覆う漆黒の夜
鉄格子にひそむ奈落の闇
私はあらゆる神に感謝する
我が魂が征服されぬことを無惨な状況においてさえ
私はひるみも叫びもしなかった
運命に打ちのめされ
血を流しても
決して屈服はしない激しい怒りと涙の彼方に
恐ろしい死が浮かび上がる
だが、長きにわたる脅しを受けてなお
私は何ひとつ恐れはしない門がいかに狭かろうと
いかなる罰に苦しめられようと
私が我が運命の支配者
私が我が魂の指揮官なのだ