1月場所なかび

January 18, 2010

友人のこのひと言(ひとつぶやき?)がキッカケで、大相撲を観に行ってきました。

学生時代、お寿司屋さんでバイトしていたころ、よくお店のテレビで相撲中継が流れていて、常連さんがいろいろと詳しくて、解説してもらいながら観たりして、ちょうどそのころ若貴ブームだったりもして、という訳でそのころはわりと好きだったんですよ。でも最近ではそんなに詳しくないのでちょっと不安でしたが、非常に楽しめました。感動までしちゃいました。

ボクシングにせよ、プロレスにせよ、テレビで観るのと会場に足を運んで観るのとでは、いろいろと違うところがあります。先ずわかりやすいのは“解説が無い”。これはプロ野球やサッカーなどのスポーツを観に行っても同じですね。相撲の場合難しいのは、“結果”はわかったとしても“決まり手”がわからない。場内アナウンスで「決まり手ははたきこみ、はたきこみ」と言われるまで“ひきおとし”だと思ってたりします。あと、たまに勝敗がわからなくなるときがあります。「えっ?西方が勝ったの?勝ったのは東方じゃないの?」なんて思っても物言いさえつかないときもあります。難しいです。

それとは別に、格闘技などの1日に何試合も行うスポーツ(興行)の場合、試合順というのがあって、順を追うごとに盛り上がりが増して行きます。それはダイジェストで放送されるテレビ中継では感じられないところだと思います。序ノ口力士の相撲を観ていると「怪我しないかな...」「あんなに細い体で大丈夫かな?」など、ハラハラしながら観ているのですが、取組みが次々に進んで行くとその不安がドンドン期待に変わって行きます。幕下の取組みが終わって幕内土俵入り。会場が盛り上がったところで、いよいよ横綱の登場。この畳み掛けるような演出で国技館全体は大盛り上がり。会場がひとつになります。

最近相撲を追っていない自分にも、それなりに大相撲の情報は入ってくるので、幕内ともなると観戦に力が入ります。大関魁皇の登場では、誰もが魁皇関を応援し、魁皇関が勝った瞬間、国技館全体は歓声に包まれました。白鵬対稀勢の里。立ち合いまでのあの睨み合い。緊張感が伝わってくると共に、会場全体もヒートアップ。その緊張感が本物だということを証明するかのような大相撲に、誰もが満足感を得たことだと思います。

取組みがあと4〜5番になったころ、自分の中でなんだかおかしな気持ちになりました。「あー終わって欲しくない」「もっと観ていたい」というのはもちろんのこと、なんだかわけのわからない感動に包まれ始めました。「何この感じ?」この感じはどこかで経験したことがある。どこだろう?...この感じの正体は、映画のクライマックスを観ているときに感じる“あの感じ”でした。「オレ、感動してる?」自分に問いかけたりもしました。小泉総理が「感動した」と言ったのはもうだいぶ前のことですが、なんだかそれ以外の言葉が思いつかず、ちょっと悔しい感じもしますが、実際、感動しました。

いやー、良い経験だった。でもマス席4人は狭過ぎますね。贅沢かもしれませんが、次はマス席1つあたり、2人で観に行きたいと思います。出来れば正面側で。

あ、本年も、宜しくお願いいたします。

Author: Shin Takeda
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