来年の豊富。

December 16, 2008

何故か最近、自分の中で“新しいことへの取り組み”がブームになっている。ざっと上げると、以下の通りである。

  1. カメラ
  2. 自転車
  3. フィットネスジム
  4. 大型二輪免許取得

折角なので順を追ってご説明しよう。

先ずカメラ。本格的にカメラに取り組もうと思ってから早1年ほどは経過しているだろうか?とは言っても、自分の身の回りにはプロフェッショナルなカメラマンもいるので、その違いにいちいち愕然とさせられたくない。だからあえて“記録媒体としての写真”ということを前提に撮影することにしている。となるとカメラ自体はそれほど高スペックなものは必要ないので、カメラ機能の優れた携帯電話で撮影をしている。ただ、やり出すといろいろと欲が出てくるのが人間というものだろう。やはり良いカメラが欲しいと思ってしまう。デジタルか?フィルムか? 結論を急ぐ前に先ず“何を撮りたいのか?”ということを考えるようになった自分を褒めてあげたい。そして結論。最終的にはやはりフィルムカメラが欲しい。LOMOとか、味のあるやつ。三脚を立ててしっかりと撮りたい。でも“何を撮りたいのか?”を考えている過程で、ムービーも撮りたいと思ってしまったので、今のところカメラは保留にすることにした。携帯電話内蔵のカメラでもう少し修行だ。

次は自転車。そもそものきっかけは不純だ。そう、この年齢になると多くの人が気にする“メタボ対策”というやつだ。一応断っておくと、健康診断で「メタボです」と言われた訳ではない。でも年々ふっくらとしてくる自分が怖い...。そんなとき“メタボ対策には自転車”とか言われたら飛びついてしまうのが人間というものだろう。これもまた、折角買うんだったらカッコいいやつを。なんて思っちゃうもんだから、ネットの海に引きづり込まれることになる。ちなみに日本最大級のスポーツサイクル専門店 -Y'sRoad-ワイズロードのサイトが多くの情報を掲載しており、わかりやすかった。Panasonicのオーダーシステムにも夢中だ。ちなみに私のおじいちゃんは昔自転車屋さんだった。そのおかげで、子供のころは「大人になったら自転車屋さんになるんだ!」なんて言っていた。あ、話がそれた...。でもちょっと待てよ。オレは本当に自転車に乗りたいのか?メタボ対策をしたかっただけじゃないのか?ということで、先ずは自転車を購入する前に、フィットネスジムのエアロバイクを試してみることにした。いやーエアロバイク。楽しいですよ。でももう少し脚力をつけてからホンモノに乗りたいので、今は本当に自分が欲しい自転車探しをすることにした。

さてそのフィットネスジム。昨年の9月くらいから行き始めたのだが、これまでプールしか行っていなかった。しかしエアロバイクを求めてジムエリアへ。とその前に先ずはシューズを購入しなければならない。そしてランニング用のジャージも。どちらも衝動買い。ジムのインストラクターさんに「えっ!ジムエリアに来るの初めてなんですか?」と驚かれながら、マシンの説明をしてもらった。もちろんエアロバイクも楽しんだのだが、それにも増して面白かったのが、腹筋運動のためのマシン。なんと4種類もあるのだ。そんなにもあると全て試してみたくなるのが、人間というものだろう。それぞれ、腹筋の中でも鍛える部位が違った。これはハマりそうだ。最初は週末だけジムエリアに行くことにしようなんて思っていたのだが、これは逆に週末だけプールに行くことになりそうだ。早速明日も、筋肉痛であろう体を引きずって行こうと思う。

次は、バイクはバイクでもオートバイの話。今は中型二輪の免許を持っているのだが、やはり大型二輪の免許が欲しい! そう思ったきっかけはこれ、Honda DN-01。先ず断っておこう。こんな値段のバイクを購入出来るほどの財力は私にはない。でも街でこのバイクを見たとたん、虜になってしまった。もはやマグザムはどうでもいい。この斬新な形が素敵だ。このために大型二輪免許を取りたい!今更学校に行くなんて、それ相応の理由を持ち出さないとモチベーションを保てない、というのが人間というものだろう。これはそれ相応の理由に成り得る衝撃だ。でも今すぐ買えもしないバイクのために、先ずは大型二輪の免許だけ。というのももったいないので、ここはひとつ、グッと我慢をすることにする。

とまぁ、豊富な所有欲の固まりである。私は。でもそれが、人間というものだろう。そうは言っても、その豊富な欲を手に入れたことこそが、今年の収穫なのではないだろうかと思う。今までにないくらい仕事以外に興味を持てている、素敵なプライベートライフなのである。来年はその豊富な欲を、少しでも実現させられるよう、明日からまたがんばるのだ。仕事もプライベートも充実した、素敵な大人になるために。

すべてはいつか、・・・。

December 15, 2008

手前味噌な話で恐縮なのですが、かなり身近にいる遠い存在の人がこのようなことをコラムに書いているのを読んだ。

僕は、無自覚に生きればはっきりとカッコわるい人間になることが、己の弱さ故にわかっているのである。だから、カッコいいかどうかにこだわって、注意深くやっていきたいと思う。

そんなこと考えていないように見える人だ。でも考えているように見えたらカッコわるいよね。でもこうやって書いちゃうのってカッコいいよね。肝に銘じておくために、ここに記しておくことにするよ。

彼はヒーローじゃない

December 07, 2008

観てきました。目黒シネマで。映画館で観られて良かった。THE DARK KNIGHT。しばらく前に超映画批評であまりにも高得点で、そりゃあもう、BURRN!でのアペタイト・フォー・ ディストラクション並みに高得点なんで、こりゃあもう観ないわけにはいかないぞと。でもその前に、バットマン ビギンズを観てからじゃないと...なんて思ってたら劇場上映が終わっちゃってて「あービデオしかないかー」とガッカリしていた矢先、休日には滅多に電話をしてこないデザイナさんから電話が掛かって来て「観てきました!目黒シネマで!もう、最高でした!」なんて興奮してるもんだから、それはもう行くでしょう。ということで、早速行って参りました。

先ず始めに、この映画のタイトルには“バットマン”と付いていない。これがまた深い意味を感じさせる。この映画はもはやバットマンだけの話ではなく、かと言って、ジョーカーの話でもない。今までのバットマンは、善くも悪くもヒーローものだった。でもこの作品は違う。善と悪の物語。そして、この作品は、何と言ってもこのひと言に尽きる「彼はヒーローじゃない」。これは、相当重い。バットマンという作品にとって。どれくらい重いかというと、猿の惑星で言うところの「猿は猿を殺さない」と同じくらいの重要性がある。このひと言で、たぶんこれまでのバットマン作品を見る目が変わると思う。アメコミ発で、こんなにも素晴らしい作品が生まれるなんて!もちろんアメコミを軽くみている訳ではないのだが、それにしてもこの深さ!この映画にはクライマックスが何度も訪れる。それは単に観客を喜ばせるためではなく、このストーリーに必要だから、ということを非常に感じた。やはり2時間30分は必要だと思う。クリストファー・ノーラン監督はそこも説得したのだろう。スゴイ。スゴすぎる。

日本にはこれほど社会風刺的なヒーローもの映画は存在しないのではないだろうか。強いて言えば“ゴジラ”か?でもちょっと違う。恐らく、これほど社会風刺的な映画に成り得る原作で、しかもアニメとなると、手塚治虫作品くらいだろう。だが日本映画からこういった作品が生まれるとは思えない。

あとこの映画は映像作品としても素晴らしかった。マトリックスなどはもちろん、素晴らしい映像作品ではあるが、如何せん“仮想世界での話”という前提があるためどうにも現実的ではない。その点この作品では、バットマンの特徴でもある“基本はただの人”という前提があるため、非現実感が少ない。そのワクワク感は“007”に近いような気もする。

良い映画だった。是非バットマンビギンズを観てから鑑賞されることをお勧めする。この勢いで、このシリーズがあと3作くらい続いたら、間違いなく“猿の惑星”に並ぶのではないかと思う。それにしてもウィリアム・フィクトナー、名脇役過ぎるよ...。

プレシャス・ライアー

December 07, 2008

先日、某一流ゲーム企業に勤務されている方とお話させていただく機会があった。「今までで一番好きなゲームは?」とか「実際開発まではどれくらいの期間がかかるの?」とか、一般的な会話をしたあと、私は「ゴーグルとグローブ付けてバーチャルリアリティ(って表現的には古いよね...)の世界で遊べるのはいつ?」と聞いてみた。まだまだらしい。でも現実と、非現実が混同してしまう、いわゆる“ゲーム脳”の状態は、ある種バーチャルリアリティと言えるのではないだろうか?という話になった。現実と非現実が混同してしまう現象に興味を持ったきっかけは、数年前に読んだプレシャス・ライアーという物語がきっかけ。この小説に対しては否定的な意見が多いと思うが、個人的にはワクワクしながら読んだ覚えがある。バーチャルリアリティの世界で遊んでいる主人公がリアルの世界で仮想現実を目の当たりにする。もはや自分がどこにいるのかわからなくなる...。という話だ。物語の中では“ゲーム脳”と解決するのではなく、現実の世界の中にバーチャルを投影させるとかなんとか、そんな話だったような気がする。でもゲーム脳だとしても、自分の持っている感覚を揺さぶられるわけだから、かなりの訴求力である。テトリスだって、やりすぎると、現実の世界で隙間が空いていると、埋めたくなる心境になるのに。その某一流ゲーム企業の方曰く「最近の、ゲームを作るポイントは、ユーザが長くプレイし続けることが出来るようにすること」だそうだ。10時間とか、12時間とか。お、恐ろしい。私がゲームにハマっていたのはもう何年も前。ただでさえ、夜通しゲームをやって、そんな自分が嫌になって、ゲームをやらなくなったというのに、そんな思いでゲームを作られてしまっては、さらに止められなくなってしまうだろう。 そして、隣の席に座っている人はアバター。なんて錯覚に陥ることになったら、私はもはや人間でいられなくなってしまうのでやはりゲームには手を出さないことにしようと思う。

12月8日追記

どうやら少し前にYoutubeで話題になったコレも近いことのようだ。こんな技術が組み合わさるといろいろ大変なことになるなー。

Author: Shin Takeda
info@modernica73.com
 

Powered by Google

©modernica73