12日後

March 23, 2011

震災でお亡くなりになられた方のご冥福をお祈りさせていただきますと共に、被害を受けた全ての方々に心よりお見舞い申し上げます。

いま思い出すと、グラッとする揺れが起こったときの「ちょっと大きいな」程度にしか思わなかった自分がなんと浅はかだったことか。それから日を追うごとに増して行く恐怖心はこれまでに感じたことのないものでした。

何度もこのコラムを更新してこの想いを忘れないようにしようと思いました。しかし自分が何を書けば良いのか?自分の思っていることや経験していること、そんなことよりも何倍も辛い経験をされている方々の情報が日々入ってくる中で、自分の備忘録を更新しても意味がないのでは?そんな思いが強く、なかなかコラムの更新ができませんでした。この12日間、自分が無力で何もできなかったことは言うまでもありません。

もちろん、多少落ち着いて来たとはいえ、まだまだ災害のまっただ中です。自分が何もできないからと言って、何もしない訳にはいきません。先ずはこのコラムを更新することから始めようと思いました。

今できることは極力日常を取り戻すこと。しかし取り戻す日常はこれまで通りで良いとは思いません。復興はもちろん、原発の事故から再認識させられた資源の問題を考え、これまでとは違う日常にしていかなくてはならないと思っています。

この経験とこの思いを忘れないために、そしてただ覚えておくためだけでなく、前に進むために、このコラムを更新しました。この先何かあっても「また再建しましょう」こんな力強い言葉を自分の言葉で語れるように、この思いを強く胸に刻みたいと思います。

Author: Shin Takeda
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